ハルに会いたい。その想いだけで死にものぐるいで勉強をして、偏差値を十五近く上げたんだ。高校の時の思い出なんか、ほとんどと言っていいほどない。それくらい、勉強に時間を費やしていた。
震える体を自分で押さえつけて、言葉にならない感情が爆発しそうなのを堪えた。

ハル。君に伝えたいことがある。
あの時はごめん。
……それから、私も、何があっても君の味方だと。