瑪瑙はひょうひょうと続ける。


「金剛を商売に誘うのはマズいしな、だからお前からの報酬はそういう地位だ。金剛には支度金分を普通に金でもらう。その方が金剛にも怪しまれずに済むだろ?」

「兄様からも請求するつもりなの!?手紙は渡せなかったのに!」

「渡せたか渡せなかったかどうかなんて、金剛が相手に直に確認しなきゃわかんねぇだろ。こういうのは頂いとくもんなんだよ。」


瑪瑙は得意げに片目をつむってみせる。
翠玉は、開いた口がふさがらなかった。


「どうだ?だめか?」

「………解った、手配しておくわ。」

「話が通じるねぇ!ありがとよ!」


瑪瑙が喜んで翠玉の肩をゆさぶる。
翠玉は瑪瑙の貪欲さに呆れながらも、その程度ですむなら安いものだ、と考えていた。
その程度で、金剛を守れるのなら。
金剛を、取り戻せるのなら。





瑪瑙の真の意図など、知る由もなかったのだ。