翠玉の頬に血が上り、眼をみはって瑪瑙を睨む。
ひっかかった、と瑪瑙は思った。
カマをかけたのだ。
「…そんなわけないじゃない。」
翠玉は懸命に平気なふりをして取り繕う。
このことは、誰にも知られてはいけないのだから。
「私、もう行かなきゃ。」
目ざとい瑪瑙にこれ以上何かを察知されては困る。
翠玉は慌ててその場を離れようとする。
「お、おぅ、元気でな。金剛によろしく。」
翠玉と瑪瑙がすれ違おうとしたその時、急いでいたためか僅かに身体がぶつかった。
その瞬間、ふわり、と一通の手紙が、神殿の大理石の床に影を落とした。
「あ、ごめんなさい。」
何気なくその手紙を拾った翠玉は、そこに書かれた文字に眼をみはる。
息が止まった。
見慣れた文字。
金剛の書く文字だった。
ひっかかった、と瑪瑙は思った。
カマをかけたのだ。
「…そんなわけないじゃない。」
翠玉は懸命に平気なふりをして取り繕う。
このことは、誰にも知られてはいけないのだから。
「私、もう行かなきゃ。」
目ざとい瑪瑙にこれ以上何かを察知されては困る。
翠玉は慌ててその場を離れようとする。
「お、おぅ、元気でな。金剛によろしく。」
翠玉と瑪瑙がすれ違おうとしたその時、急いでいたためか僅かに身体がぶつかった。
その瞬間、ふわり、と一通の手紙が、神殿の大理石の床に影を落とした。
「あ、ごめんなさい。」
何気なくその手紙を拾った翠玉は、そこに書かれた文字に眼をみはる。
息が止まった。
見慣れた文字。
金剛の書く文字だった。



