「兄様公認だって、許可を頂けばいいじゃない。」
「『金剛王子公認』?嫌だな、居心地が悪い。」
「…琥珀ったら、まるで兄様みたいなこと言うのね…。」
そう言って少し笑うと、翠玉は黙ってしまった。
琥珀は飄々とした様子を装って言葉を続ける。
「残念だったな、金剛について行けなくて。」
「仕方ないわ、怒らせてしまったんだもの。」
「じゃあ、怒っていなかったらついて行くつもりだったのか?」
琥珀の意地悪な質問に、翠玉は顔を赤らめる。
「…ええ、ついて行くつもりだったわ。」
「金剛と紅玉様の逢瀬だっていうのに、おかしな話だな。」
「妹がひとり混ざろうと構わないでしょう?」
「妹か。まあ、そうだな、未来の妹だな。」
「そうよ、妹なんだもの。」
翠玉は琥珀に言い聞かせるとも自分に言い聞かせるともいえない調子でうなづく。
髪飾りが、ゆれた。
そんな翠玉を、その名の通り澄んだ琥珀色の瞳を細めて眺めながら、琥珀はつぶやく。
「…妹なら、傍にいられるからな…。」
全てを見透かすかのような琥珀の言葉に、翠玉は一瞬泣きそうになった。
「『金剛王子公認』?嫌だな、居心地が悪い。」
「…琥珀ったら、まるで兄様みたいなこと言うのね…。」
そう言って少し笑うと、翠玉は黙ってしまった。
琥珀は飄々とした様子を装って言葉を続ける。
「残念だったな、金剛について行けなくて。」
「仕方ないわ、怒らせてしまったんだもの。」
「じゃあ、怒っていなかったらついて行くつもりだったのか?」
琥珀の意地悪な質問に、翠玉は顔を赤らめる。
「…ええ、ついて行くつもりだったわ。」
「金剛と紅玉様の逢瀬だっていうのに、おかしな話だな。」
「妹がひとり混ざろうと構わないでしょう?」
「妹か。まあ、そうだな、未来の妹だな。」
「そうよ、妹なんだもの。」
翠玉は琥珀に言い聞かせるとも自分に言い聞かせるともいえない調子でうなづく。
髪飾りが、ゆれた。
そんな翠玉を、その名の通り澄んだ琥珀色の瞳を細めて眺めながら、琥珀はつぶやく。
「…妹なら、傍にいられるからな…。」
全てを見透かすかのような琥珀の言葉に、翠玉は一瞬泣きそうになった。



