私たちがダイニングテーブルに食事を運ぶと、着替えた父も戻ってきた。

食事の準備ができると、今度は、席割りで揉める。

我が家はいつも、両親が並んで座り、その向かいに双子、父の横のお誕生日席に私が座っている。

「私と悠貴さんが離れて向かい合わせって、
どう考えてもおかしいでしょ!?」

「そうねぇ。」

母が相槌を打つ。

「旭がここ! 晴があっち!
私と悠貴さんが並んで座るから。」

私が妹をお誕生日席に振り分けると、

「えぇ〜!?」

と不満が上がる。

「お父さんの横〜?」

旭が不満顔だ。

「大好きなお父さんの横!
文句ないでしょ?」

「誰が大好きなのよ!?」

「旭は、お父さん、嫌いなの?
わぁ、お父さん、かわいそう。」

私が言うと、

「分かったわよ!」

と旭がしぶしぶ座る。

すると、晴も大人しく座った。