『あなたはだぁれ?』
『綺麗なおめめしてるねぇ』
『あたしは___っ!』
『明日またここで会いましょう』
また会おう、その言葉で目が覚める。
この夢を何回見ただろうか。
類は次の日もその次の日も公園に行った。でも彼女が現れることは無かった。

「…起きよ」
類はそう言い起き上がり顔を洗う。
今日は大事な日だったような気がする。類はそう思いながら寝起きの頭を回転させる。
「……あっ、司が帰ってくるんだ…。」
三日前、親友からかかってきた電話を思い出す。
プルルルルル プルルルルル
プルルルルル プルルルルル
『………はい』
『あっおい!類、てめぇ出るのがおせぇんだよ!!俺はお前と違って忙しいんだ!!』
『……ハァ 今朝の五時だよ…』
『知らねぇ!』
『…』
『…で、どうしたの?』
『あ?あぁ、そーそ、俺三日後には日本に帰るから』
『そなの?また急だね』
『あぁ、日本での仕事もあるからな。それと…それからはなるべく日本にいるつもりだ』
『…ふーん。気をつけてね』
『あぁ、あっ!時間だ!!じゃあな!』
『じゃa「プチッピーッピーッ」』
『…』これが三日前の出来事。
牧野もその後は司と結婚かな。
胸がチクリと音を立てる____