ある日の夜、 顔色の悪いあなたが、 私を迎えに来てくれました。 抜け出したあなたは、 私の手をぎゅっと握って、 どこかへと歩き出しました。 着いた場所は、 お祭り中の神社でした。 あなたはパジャマのポケットから小銭を出して、 私に綿菓子を買ってくれました。 歩きながら二人で、 甘くふわふわ、 すぐにでも溶けてしまいそうな、 綿菓子を食べました。