覗いてみると、黒板に大きな写真が張り出されているのが見えた。


それは昨日の茶髪の少女の写真で、首から『あたしは奴隷です』と書かれているボードを下げている。


その写真を見て生徒たちは笑っていたのだ。


あたしは目を見開いてその光景を見た。


昨日の黒髪の少女が嫌らしい笑みをたたえて、机に座っている茶髪の少女を見おろしている。


「ちょっと雅、まじでダサイんだけど」


茶髪の少女の友達だろうか、パーマをかけた髪をアップにしている少女がさげすんだ声色でそう声をかけた。


雅と呼ばれた茶髪の少女は反応せず、ジッと俯いている。


「奴隷の友達とか、あたしも嫌」


もう1人の派手系な少女がそう言ってそっぽを向く。