主従関係が成立しても、メールや電話では相手に指示を出す事ができないのだから、毎日顔を合わせる人間を選ぶに決まっているからだ。


「なんとなく分かって来たね」


「そうだな。博、そんなに怯えなくてもいいって。明日もちゃんと学校に来いよ」


颯樹は博へ向けてそう声をかけ、あたしたちは部屋を出たのだった。