「勉強、調子どうだ?」


期待していただけに、その質問にはガッカリしてしまった。


あたしは肩を落として「まぁまぁかな」と、半端な返事をした。


今はアプリのせいで遅れてしまった勉強を取り返すために、必死になっているところだ。


「そっか。あのさ、よかったら俺と一緒に勉強しないか?」


そう聞いてくる颯樹は耳まで真っ赤になっている。


勉強の誘いだけでどうしてこんなに照れているんだろう。


「その、ずっと、一緒にさ……」


「え?」


しどろもどろに言う颯樹に首を傾げた、次の瞬間。