3人とも青ざめた表情で、疲れ切った顔をしている。


「貴美子……」


あたしを見たミノリが足早に近づいて来た。


「どうしたのミノリ」


普段はあまり会話をしないミノリの態度にあたしは瞬きをした。


「貴美子が言ってたことって嘘じゃないよね?」


突然そう言われてあたしは「アプリの消し方の事?」と、聞き返した。


ミノリは大きく頷き、あたしの腕を握りしめて来る。


その表情はひっ迫していて藁にもすがりそうな勢いだ。


あたしは何度も頷いた。


「本当のことだよ。実際にあのアプリを経験した人から教えてもらったんだから」


そう言うと、ミノリは教室へ入って来た3人へ視線を向けた。