思い出して強く身震いをした。


自分にとって不利になることを、アプリ自身が徹底的に裂けているように感じられる。


「そんな話、きっと誰も信じないでしょ」


あたしの言葉に2人は頷いた。


当事者だからこそ、非現実的なことが起こっても不思議ではないかもしれないと、思えるのだ。


「どうする? そろそろ行く?」


紗菜にそう言われてあたしはパソコン画面の時計を確認した。


いつの間にか午後3時半になっている。


そろそろ授業が終わる頃かもしれない。


立ち上がってから、ふと気が付いた。


紗菜と亜美の奴隷時間ももう終わっている頃だ。