あたしはなんてことをしてしまったんだろう!


今更悔やんでももう遅いけれど、十数人という生徒の奴隷にされるくらいならと考え、美奈を差し出してしまったのだ。


自分のしてしまったことに恐怖を感じて自分の体を抱きしめた。


「宮田さん、起きたの?」


カーテンの向こう側から保険の先生の声が聞こえてきてあたしは両手を下ろした。


「はい……」


力なく返事をするとカーテンが開き、長い髪をお団子にしている先生が顔を覗かせた。


「大丈夫? ショックだったよね」


そう言いながらあたしの脈拍を計ってくれる。