「ゲームって……今朝の?」


恐る恐るそう聞くと、光ちゃんは頷いた。


「そうなんだ……」


晴れない顔をしているということは、きっと光ちゃんはゲームに負けてしまったんだろう。


「先輩の言う通り、女の子を選びました。ずっと仲が良かった友達です」


「そっか。それなら大丈夫だね」


ホッとして笑顔を浮かべた瞬間、光ちゃんの手があたしの頬に当たっていた。


肌を打つ音がして、左の頬に痛みが走る。


あたしは唖然として光ちゃんを見つめた。


「あたしは、先輩が女の子とゲームをした方がいいって言うから、選んだんです!」