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数分後、教室内に笑い声が響き渡っていた。


颯樹が感極まってスマホを天井へ向けて突き上げている。


一方亮太は唖然としたまま立ち尽くしていた。


スマホ画面を見つめたままちっとも動かない。


それだけでゲーム結果は理解できた。


あたしは踵を返してドアへと向かう。


「これから1日よろしくな、奴隷ちゃん」


楽し気な颯樹の声が後方から聞こえてきて、あたしは教室から出たのだった。