西倉「と、とという事は、柚香さんは世界的にも有名な小沼グループの令嬢という事ですか?」


「そうよ。今はお父さんが社長だけど次期は私」





皇輝「!?!?」




木部「ということは、颯汰さんも…」





「本来はお兄ちゃんが次期社長の予定だったわ」





黒澤「時々、常識外れな事を発言していたのも…」


木部「皇輝に入って総長していながら雰囲気が違っていたのも…」


山本「…周りの女子より礼儀正しくて、ナイフとフォークの使い方が綺麗だったのも…」



西倉「頭脳明晰で、数カ国語喋れた事も…」



一之瀬「納得がいく…な……」









あ、お兄ちゃんの事なんか変だと思ってたのか。







て言うか、家の事言ってなかったのか。








「お兄ちゃんは自分の事あまり喋らなかったからね」









皇輝「「ボソッ…めちゃくちゃシスコンだったけどな。それだけは、詳しく教えてくれたよ」」







「ん?」






皇輝「「…」」