溢れ出す涙は、とどまることを知らなかった。 嗚呼。 …………本当に、兄の威厳も有能さも俺にはありはしない。 でも、別にそれでいのかもしれない。 俺は……ここで生きていいんだ。 きっと、大丈夫。 この世界は、びっくりするくらいに暖かい。 何せ、愛する弟が選んだ世界なのだから……。 「「「兄さん!!……俺達、何年かかろうとも、待ってるから」」」 妖斗と翼咲と光輝が声を揃えて、俺に笑いかけた。 「……ああ、早く退院しないとな」 俺はそれに、心の底から笑って頷いた。