「だからって、部外者は口を挟むなっていうの?
なんで、何で光輝は、他人のことは人一倍大事にするのに、自分の扱いはぞんざいなのよ!!」
聖里奈は俺の腕を掴み、叫んだ。
いつもはクールな聖里奈の切羽詰まった表情に、俺は胸がざわついた。
そんな風に言われたのは、初めてだった。
「聖里奈……」
俺は、必死こく彼女の名前を呼ぶことしか出来なかった。
突如、聖里奈は背伸びをして俺の唇に自分の唇を重ね合わせてきた。
「……好きよ、光輝」
頬が急激に熱を帯びていく。
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