目の前で死んだママも、パパも、






もう戻ってきはしない。










俺はただ普通の日常が欲しかった。








毎日毎日大好きな暁にぃと遊んで、







保育園を卒業して




小学校に通うようになったら勉強を教えて貰って、






中学生になったら、暁にぃと同じ部活に入って笑って過ごすんだと思っていた。









家族4人で平和な時間が過ごせると思っていた。








『妖斗……』





落ち着いた雰囲気を醸すママと、






『妖斗!!』





怒るとちょっと怖いけど、根は優しいパパと








『あーやと!!』






いつもいつも遊んでくれて、大好きだった暁にぃ。








その4人で、一生笑って過ごしていけると思っていたんだ。