「……悪い、フェアじゃないよな。


俺はお前の過去知ってんのに、俺は自分の過去話さないのは……」





朔は片手で顔を隠し、静かに言った。





「翼咲って、お前に自分の過去明かしたんだっけ?あいつの腕もう完治したけど」





「ああ」






「じゃあいいや。俺も話す。





……たぶん、お前の想像通りだよ。







俺は、キャバ嬢と黒服の一人息子だ」






朔は暗い瞳をして言った。