トレーにご飯とクラムチャウダーと麦茶を二人分置いていた朔は、それをガラス貼りのテーブルの上に置いた。 「忘れろって、……そんなん無理だよ」 俺は朔の隣にいき、静かに言った。 「いいから忘れろよ!!…………ほっとけよマジで」 今にも泣き出しそうな声で、朔は叫んだ。 なぁ朔、 …………お前は、一体何を抱えてんだよ。