マジ、これからどうしよ……。
俺はスクバから手を離し、両手で頭を抱えた。
「……妖斗?お前、何してんの?」
突如、俺は誰かに声をかけられた。
誰かと思って辺りを見回すと、公園の入口に私服姿の朔がいた。
「……朔」
「よっ! 何、家出?ここ翼咲の家と逆方向だぞ。つーか、駅すら違うし」
隣のブランコに座り、朔はそんな事を言ってきた。
「…………別に、そんなんじゃない。
……ただ、今日は帰りたくないかも」
俺はそう小さな声で言った。
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