「……ハハっ、いつまで守られてれば気が済むんだよ」 俺は思わず片手に持っていたスクバを握りしめて、自嘲気味に笑った。 光にぃが卒業だからってくれたお下がりだから大事にしないとなのに、そんなことに気は回らなかった。 …………俺にできることなんてたかが知れてるんだ。 ……どうせ俺には、リハビリ中の兄さんを励ますことくらいしかできない。 できることなんて、それくらいしかない。 ……だって、できなかったのだから。 守りたくても、10年前から俺にはそんな力はなかったんだ。