コンコン。

「光輝」



空我先生がドアをノックしてきて、病室に入ってきた。




「……先生」




「聖里奈ぐっすりだなぁ……」



空我先生はベッドの前の丸椅子に座ってきた。




夜の10時過ぎなのに、なんで?



「あの……家帰らなくていいんですか?」



「あー妻には話つけてある。お前と話がしてみたくなってな?」





空我先生は俺の頭を撫でた。