夜中。 栗色の髪をした聖里奈が、俺の隣で眠っていた。 眠くねぇ……。 俺は、そっと聖里奈の頭を撫でた。 空我先生……素直になれって言ってたな。 結局、俺は素直になっちまった。 聖里奈はきっと、俺といない方がいいのにな……。 そんなの自分が一番わかってるのに……っ。 俺といたって、幸せになんかなれねぇよ…………。 俺は多分、いつか この女をまた手放そうとするんだろう。 俺は……誰かと一緒にいるべきじゃない。