泣きながら、俺は聖里奈の顔に顔を埋めたまま、小さな声で言葉を紡いだ。
「……ごめん。
叫んで、腕振り払って、
全然素直になんなくてごめん。
……好きだよ、聖里奈。愛してる。
そばに、いさせて。……そばに居て。
……時間かかるかもしんねぇけど、ちゃんと
頼るようにすっから。
……だから……っ」
一生俺から離れないで下さいって、そう言いたかったのに、全然声にならなかった。
やっぱり俺は怖がりだ……。
「うん。ずっとずっと、そばにいるよ。
……一生離さないよ」
聖里奈は俺の心を読んだみたいに、しょうがないなぁとでも言うように、優しくそう言った。
