「好きよ、光輝」


聖里奈は、俺の身体を抱きしめる力を強めた。






「……ふっ、ふぇ……っ」



もう限界だった。




俺は、聖里奈の胸に顔を埋めて、嗚咽を漏らしながら泣いた。






「……すげぇ、痛かった。





怖かった。






生きてる意味なんかわかんなかった。








……それでも、死ぬことすら許されなかった。






毎日毎日血反吐吐いて、





出来損ないだって罵られて……っ」








聖里奈は、俺の頭を片手でそっと撫でた。




「うん。


……分かるよ。



もう苦しまなくていいよ。



ずっとずっとそばにいるから……」





その言葉だけで、





こいつと永遠に一緒にいたいという願望が湧き上がってきてしまう。






「うっ、嗚呼嗚呼っ!!!」




俺は、悲鳴をあげて赤ん坊のように泣きじゃくった。