夜7時頃。



妖斗と翼咲と真凛が帰り、俺は聖里奈と2人で病室にいた。




「聖里奈、そろそろ面会時間終わりだから」


病室に空我先生が入ってきた。空我先生は、俺が食べて空になった食器を片付けながら言った。


「空我先生!そこをなんとか……聖里奈泊まらせちゃダメか?」




俺は手を合わせ、懇願するように言った。





「光輝……はぁ、分かった。



光輝、後悔はしないようにしろよ。……素直にならなきゃ、前に進めない時もある」



空我先生は窓の方を向いて空を見上げた後、



仕方ないなぁとでも言うように俺に微笑んでから、




病室を去っていった。