「……お前ら、来てたのか」



病室のドアが開き、空にぃが入って来た。



「先生!光輝は一体いつ目覚めるんだよ!!」


 
翼にぃが叫んだ。




「……わからないな」



空にぃは、悔しそうに顔をしかめた。





「……一度に色々起きすぎたんだよ。暴力を奮ってきた実の父親との再会に、再び受けた暴力と、本当の母親が死んだということ。



昔のストレスを思い出させるには、あまりに十分すぎた」




空にぃはベットで眠る光にぃを軽く一瞥し、悲しそうに言った。



「はぁ……っ、はぁ……」



眠っている光にぃはうなされているのか、絶えず荒く乱れた呼吸を繰り返していて、褐色の肌は青白く変貌していた。