松浦のテストも終わり、妖斗が赤点を回避したとLINEで知った俺は、


まだ専門学校に用事のある聖理奈と分かれ、



一人で松浦の学校の前にいた。





「光輝先輩!」


「光輝くぅーん」



白龍の今の下っ端や、総長の女になって自分の権力を高めたい女達が媚び売って話しかけてくる。




……めんどくせぇ。






ブーブー。



その時、俺の携帯が鳴った。




《……久しぶりだなぁ、光輝。



会いたかったぞ、俺の息子》





電話に出た俺が聞いた声は、優しい翔太さんの声なんかではなかった……。