事故が起きたあの日から、どれくらい経ったのだろうか。



……妖斗には散々な思いをさせたな。





ガラッ。

「暁斗、俺が誰か分かるか?」



病室のドアが開き、青い髪をした医者が入ってきた。





「…………空我さん?」






俺が倒れる前から変わらず今も尊敬してる人。





「ああ。どうやら植物状態だったのに、記憶は無くなってないみたいだな。……妖斗がお前の面会に来てんだけど、どうする?」




「……入れて……やって」






呂律がろくに回らなくて、声を出すのすらきつい。








俺は一体どれだけ寝てたんだ。





身体弱りすぎだろ…………。