木目模様の床に2人で隣同士座った。 早朝だから、道場は開いてはいたけれど誰も中にはいなかった。 大方、ここの2階には城ヶ崎先生がいるんだと思う。 道場は一階が稽古用で、2階は先生の自室兼休憩所になっている。 「……ごめん、約束破って」 「……別にいいよ。 しょうがねぇじゃん。 お前の母親の会社、倒産したんだろ?」 俺は、思わず耳を疑った。 え? 翔真が語ったのは、俺が聞いたこともない話だった。