「双児の年子もすごいと思います。まだ小さいんですか?」
「二番目は去年生まれたばかりでな。流夜、白に興味持つなよ」
「俺は持たないけど咲桜は持つだろうなーと」
「……どういう意味だ?」
「言葉通り。咲桜、ちなみにこいつが、桜学Pクラスの初代の一人」
「………えぇえ⁉ って……あの、ですか⁉」
「どのだか知らんが、まあ高等部ではPクラスだった」
「んで、初代Pクラス統括」
「んなもん請けてねえよ」
蒼さんは流夜くんに軽く拳骨をくれてから、どうぞ、とソファを勧めてくれた。
自分はそのままキッチンへ向かう。
私が手伝いに行くべきか座れないでいると、蒼さんから声がかかった。
「店持ってる奴の淹れ方だから、少しは期待してくれ」
暗に気にするなと言われたみたいだ。「ありがとうございます」と座りなおした。
すぐに蒼さんがお盆にお茶器を載せて来た。
「また天科サンと喧嘩したのか?」



