「んー、咲桜のレベルだったら、まずはケーキ作ってみる?」
「出来るの⁉ 噴火しない⁉」
「まず爆発させないから。あたしがいたら」
たしなめられた。
「ちゃんと手順と順番間違えなければそんなことはおこんないの。桃子ママが不器用だったってだけでしょ」
「桃子母さんは世間知らずだったんだよ」
「……桃子さんディスるのやめてあげて」
頼にたしなめられた。
「流夜くん。甘いのダメとかないんでしょ?」
「うん」
「じゃあバースデーケーキは作っていいよね。咲桜、これからうち来れる? 練習再開! 時間ないから強化するよー」
「う……がんばります」
「うん。龍生さん、今日はありがとうございました。また味見してもらってもいいですか?」
笑満が言うと、龍生さんは軽く肯いた。
「ああ。構わねえよ。……なあ、松生の娘ちゃん」



