咲桜がローソファの上で横向きに正座したので、流夜も同じように咲桜を正面に正座した。
 

部屋はリビング兼ダイニングキッチンと、寝室に分かれている。


リビングにはローテブルとローソファが置かれている。


椅子や高さのあるものだと、仕事が詰まり過ぎてうっかり寝落ちしたとき自分が落ちたり資料を落としたりパソコンを落としたりして危ないからだ。


その分脚のない今の形だと、床に散らばった資料にもすぐに手が届くし何かと便利。


このソファも、実は寝具としてはベッドよりも使用頻度が高い。


俺の身長対応で幅があるので、二人で向き合っても余裕がある。


「最初に謝っておきます。頼の存在証明について」


「タイトル重いな」
 

なんでそんな飛躍した話題が飛び出てくる。


「私は女の子が大すきです」


「……だろうな」