「どうした、急に」
 

流夜くんを見られないけど、服の裾を握りこんだ。


「その……無駄に背丈あるから……もっと小さかったら可愛い行動とかも合うだろうし、こんなふうにしてもらっても、こう、ちょこんと感? 女の子らしいって言うか……だ、抱き上げるときも、そう重くないだろうし……」
 

流夜くんはやすやすと抱え上げてくれるけど、自分は背丈の分の体重もある。


重かったらどうしよう……。


「……そんなこと考えてんのか?」


「無駄に大きいのはそういうこと考えるんだよ」
 

背が高くていいのは、高いところの物を取るときくらいだ。


「このままで十分可愛いのに?」
 

するりと流夜くんの手が私の髪を絡めとった。


そんなことを言われたらドキドキしてしまうじゃないか。


「……もっとやせた方がいいとか思わない?」