朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】



「これ以上はムリ! 言えない! 噴火する!」


「あ、そう、か」
 

すごい勢いで否定した。だってこれ以上こういう話をするのは恥ずかし過ぎるって! 自分から振っておいてなんだけど!


「そうだなー。そういうことかなー」
 

流夜くんが間延びした声でそう答えてくれて、私はほおっと息をついた。


大分緊張していたから。


「安心した?」
 

手を伸ばして来て、私の髪に触れる。


「う……ごめんなさい、幼稚で……」


「まあ、いい」
 

くすりと笑う流夜くん。