まぁ、もう死んでしまったんだ。
過去のことを振り返っていたらキリがない。
今の私、アルトア・オルアレンの状況を確認してみよう。
結構な身分の貴族の子供…だった気がする。
それで兄弟はいなかった…かな?
うーん、好きな物はー…マカロン?であってる?
まずい、一気に16年分の記憶が頭に入ってきたせいでめっちゃ頭こんがらがってる…
考えろ、思いせー…
えっと、名前はアルトア・オルアレンであってるよな…兄弟もいないはず。うん。だって一人っ子だからお父さんもお母さんも、私ばっか可愛がってくれたもん。
あぁ、だから私ってこんなに性格悪いんだ。
ん?
あ、そうだ!私って性格悪かったんだった!
まって、、、どんどん思い出して来たぞ…
アルトア・オルアレン8歳。
オルアレン家の長女で一人っ子。
だから小さい頃から花よ蝶よと甘やかされ、なんと6歳という幼さで "ぶりっ子、いじめっ子、わがままっ子" の三拍子が揃ってしまうある意味やばい子。
その後これまたお偉いさんの息子、ロアン・クロフォードに一目惚れ。毎日付きまとっては猫なで声でカマチョを繰り返していた。
うーん。
なかなかに最悪だな。アルトアの性格。
あぁ、こんな性格悪いやつが急に謝ったりしたから驚いてたのか、アン。
まー、そりゃいきなり性格が変わったら怖いよなー。
だからってまた前のアルトアみたいに意地悪になるって言うのも、私が嫌だし…
ま、倒れた拍子に性格かわっちゃった☆
ってことでいっか。
ってか、アルトア・オルアレンってどっかで聞いたことあるんだよねー。
いや、自分の名前なんだからそうなんだけど、なんか、そうじゃなくて…
なんか前世で。そう日本で聞いたことある気がする。
なんだったっけなー。

