それから、俺と結易の秘密の関係が始まった。

まあ、秘密と言っても会社帰りに、会社から近いという結易の家に行って少しくつろぐくらいだが。

身体は、勿論のこと。キスすらもしない。

だってこれは俺のバカバカしい、菜々子への反抗心であり結易の事は何とも思ってないのだから。

その事に対しても、結易は何も言って来ない。

まぁ、楽だからいいが。

だけど、一向に手を出すことをしない俺にイラッと来たのか家の中でだが、手くらいは絡ませて来るくらいには好意は持たれているみたいだった。