そう言えば、ほらねとドヤ顔をした。

『だって、おれ、どんな女が隣に居ようが
菜々子しか、見えてねぇから。』

一本取った。

菜々子は、顔を真っ赤にしている。

その唇に、優しくキスを落とす。

余計に染まる頬。

ああ、マジで可愛い。

『なあ、菜々子。俺は、例え1人になったとしても。

最期に隣に居た人は菜々子じゃなきゃ嫌だよ。』

優しく諭すようにそう言えば、菜々子も、頷いてくれた。

眩しそうに空を仰ぐ菜々子に釣られて俺も空を仰げば、綺麗な虹が出ていた。