会長はお花がお好き

「僕の隣で、彼女はこの告白を聞いていました。今から、告白の答えを聞こうと思います」

また外で歓声。

彼が、私に向く。

狭い放送室。

逃げ場のない距離。

そして、強引で、勝ち気な、彼の告白。

私は――

一瞬うつむきかけて。

手の中にある、メッセージカードと、花びらのステッカーを、見つめる。

私は……

私はひょっとしたら、メッセージカードをもらった時から、会長の強引さを知ってたのかもしれない。

名前のない、一方的な言葉ばかり。

押しつけられて送りつけられて。

けれどみんな嬉しくて。

なら、今、告白を受けた私が感じてるのは?

その答えは?

私はうなずき、マイクの前に立った。

「ゎ、私は……会長のことが、」

パチン。

「――好きです!」

告白は、ほんの直前で電源を切られたマイクには、伝わらなかった。

最後の一言だけが、外へ伝わらない。

聞いたのは、そう。

彼ひとり。