束の間眠っては起きるを繰り返し、その度に黎は神羅を抱いて、神羅の声が枯れ果てるまで愛して、夜叉の仮面が身体にあたってからんと音を立てると、出会いを思い出して神羅の首筋に顔を埋めた。
「お前は俺の食い物のはずだったんだけどな…」
「何度齧られたことか…。でも主さまは全然怖くなかったわ。最初からずっと…」
「いつから俺を好いてくれていた?教えてくれ」
「…最初から…かもしれない。こんなに美しい殿方は見たことがなかったから…」
黎の切れ長の目に瞬く星のような光に見惚れながら正直に打ち明けると、少し伸びた髪を縛っていた紐が落ちて、長くて美しい首筋にかかった。
数えきれないほど抱かれて声も枯れてしまっていたが、黎に求められている幸せが勝って我が身は顧みなかった。
「主さまはいつから…その…私を…」
黎は汗で冷えた神羅の身体を打ち掛けで包み込んでやると、少し考えて笑った。
「最初から美しい女だと思っていた。同族かと見違えるほどお前は気性が荒くて…」
「荒くてすいませんでしたね。これでも神職についていたのだけれど」
「だからこそ俺はお前に惹かれたのかもしれない。その顔もその気性も全て…」
――黎に抱かれる度に、最初は痛かったかれど、快感はどんどん倍になっていって、女としての悦びを感じた。
業平とは夫婦になるが、それはあくまで業務のようなもの。
彼に対して愛情はないけれど、人の中で伴侶として選ぶのならば――業平が妥当と思ったから、選んだ。
業平は一瞬戸惑ったが、受け入れてくれた。
実は自分はあなたのことを好いていたのだと打ち明けて、喜んでくれた。
だから――黎に全てを打ち明けて、終わらせようと思った。
「主さま…まだ…私が欲しい?」
「当然だ。抱いても抱いても飽き足りない。いっそのことお前を…」
お前を殺して、自分のものにしたい――
「いっそのこと…私をなに?」
「…なんでもない。俺との情事はこの一夜だと言ったな。夜明けまでまだ時がある。お前が…お前が壊れるまで抱く。壊れても、抱く。覚悟しろ」
再び神羅に覆い被さって、荒々しくその唇を奪った。
夜明けなんて、来ないで欲しい――
何かに祈りながら、神羅を抱き続けた。
「お前は俺の食い物のはずだったんだけどな…」
「何度齧られたことか…。でも主さまは全然怖くなかったわ。最初からずっと…」
「いつから俺を好いてくれていた?教えてくれ」
「…最初から…かもしれない。こんなに美しい殿方は見たことがなかったから…」
黎の切れ長の目に瞬く星のような光に見惚れながら正直に打ち明けると、少し伸びた髪を縛っていた紐が落ちて、長くて美しい首筋にかかった。
数えきれないほど抱かれて声も枯れてしまっていたが、黎に求められている幸せが勝って我が身は顧みなかった。
「主さまはいつから…その…私を…」
黎は汗で冷えた神羅の身体を打ち掛けで包み込んでやると、少し考えて笑った。
「最初から美しい女だと思っていた。同族かと見違えるほどお前は気性が荒くて…」
「荒くてすいませんでしたね。これでも神職についていたのだけれど」
「だからこそ俺はお前に惹かれたのかもしれない。その顔もその気性も全て…」
――黎に抱かれる度に、最初は痛かったかれど、快感はどんどん倍になっていって、女としての悦びを感じた。
業平とは夫婦になるが、それはあくまで業務のようなもの。
彼に対して愛情はないけれど、人の中で伴侶として選ぶのならば――業平が妥当と思ったから、選んだ。
業平は一瞬戸惑ったが、受け入れてくれた。
実は自分はあなたのことを好いていたのだと打ち明けて、喜んでくれた。
だから――黎に全てを打ち明けて、終わらせようと思った。
「主さま…まだ…私が欲しい?」
「当然だ。抱いても抱いても飽き足りない。いっそのことお前を…」
お前を殺して、自分のものにしたい――
「いっそのこと…私をなに?」
「…なんでもない。俺との情事はこの一夜だと言ったな。夜明けまでまだ時がある。お前が…お前が壊れるまで抱く。壊れても、抱く。覚悟しろ」
再び神羅に覆い被さって、荒々しくその唇を奪った。
夜明けなんて、来ないで欲しい――
何かに祈りながら、神羅を抱き続けた。

