fairy3 空の物語 中

【シアン】

『――っ!』

……誰かの声が聞こえる。

『――ンっ!』

誰かが私の名前を呼んでいるの?

その声に応えるよに体を動かそうとするが、体は重く言うことを聞いてくれない。

『――アンっ!』

懐かしい声が聞こえ私が目を開ける。

すると目の前は真っ暗な世界が広がっていた。

『――アンっ!!』

声のする方へと振り返ると見覚えのある背中が見えた。

その背中を見た私が目を丸くした。

『……ソレイユ?!』

振り返った先にはこちらに背を向けるソレイユの姿があった。

どうしてここにソレイユが居るの?

だってソレイユは……。

『……っ!』

拳に力を込めた私は頭を左右に振り、ソレイユのところに向かって走り出す。