fairy3 空の物語 中

私はリヤンの言葉を疑った。

さっきまでシアンを犠牲にすると言っていたリヤンは、【仕方ない】と言う理由で助けに向かっている。

本当にそれだけなのだろうか?

リヤンがシアンの頭上まで飛び手を伸ばそうとした時だった。

『っ!』

シアンに手が届くところまで来た時、それを遮るように見えないところから刀の斬撃が飛んで来たのだ。

それに気が付いたリヤンは瞬時に体の体勢を整えると、体を仰け反らせて後ろに下がった。

『これは……』

リヤンは斬撃が飛んできた方を睨みつけた。

そこには空中を浮遊しているアガットの姿があった。

『アガット……』

『シアンは連れて行かせないぞ』

二人が睨み合った時さっきよりも大きな揺れが空間を襲った。