fairy3 空の物語 中

『じゃあ聞くけど誰かを犠牲にしないですむ道があるとするなら、その道を私に教えてよ』

リヤンの顔が近づき低い声でそう言い放った。

「そんなもの……」

そんなもの本当にあるとするなら私の方が知りたいくらいだ。

誰かを犠牲にしないですむ道が、全員が生き残る道があるとするなら、誰でもいい……私に教えてよ!

『時間切れね』

「えっ……」

前を向いた時、奇跡たちが扉の側まで走ってきている事に気が付いた。

『とりあえず二人は回収するわよ』

リヤンは扉の上からジャンプすると優空君の方へと飛んでいった。

「り、リヤン?!」

それに気が付いた優空君の服の襟元を掴んだリヤンは、一瞬だけ地面に足を付くともう一度大きくジャンプした。