地面から伝わってきた大きな揺れが、この空間全域に伝わり大きな揺れを起こした。
『な、なに?』
地面が大きく揺れた時、アガットの手が私から離れた。
それを狙っていたのかこちらに向かって来ていた奇跡が、アガット目掛けて数弾放つ。
アガットは剣を鞘に戻すと後方に大きくジャンプした。
「シアン。大丈夫か?」
『あ、ありがとう奇跡。でもいったい何が……?』
起き上がった時、奇跡が扉の方へと目を向けていることに気がついた私も、扉の方へと目を向けた。
『な、なに……あれ?』
薄っすらと開かれた扉から数え切れないほどの黒い手がこちらへと伸びていた。
「なるほど……ハーティアが何故この場にいないといけないのかその理由が分かったよ」
『どういうこと?』
私は応えを求めるように奇跡を見る。
「それはオルドから直接聞いた方がいいだろ。お前は早くここから脱出しろ」
奇跡はカルマンを構えると扉に向かって走って行った。
『……』
奇跡の言う通りだ。
何も出来ない私はここから早く脱出した方が身のためだろう。
でもそうしたいのに足が動かないんだ。
ただ一滴の涙が頬を伝った。
『……本当に私は――」
【無力】だ。
その場に残された私は、扉から伸びている数多の手たちを見つめることしかできなかった。
『な、なに?』
地面が大きく揺れた時、アガットの手が私から離れた。
それを狙っていたのかこちらに向かって来ていた奇跡が、アガット目掛けて数弾放つ。
アガットは剣を鞘に戻すと後方に大きくジャンプした。
「シアン。大丈夫か?」
『あ、ありがとう奇跡。でもいったい何が……?』
起き上がった時、奇跡が扉の方へと目を向けていることに気がついた私も、扉の方へと目を向けた。
『な、なに……あれ?』
薄っすらと開かれた扉から数え切れないほどの黒い手がこちらへと伸びていた。
「なるほど……ハーティアが何故この場にいないといけないのかその理由が分かったよ」
『どういうこと?』
私は応えを求めるように奇跡を見る。
「それはオルドから直接聞いた方がいいだろ。お前は早くここから脱出しろ」
奇跡はカルマンを構えると扉に向かって走って行った。
『……』
奇跡の言う通りだ。
何も出来ない私はここから早く脱出した方が身のためだろう。
でもそうしたいのに足が動かないんだ。
ただ一滴の涙が頬を伝った。
『……本当に私は――」
【無力】だ。
その場に残された私は、扉から伸びている数多の手たちを見つめることしかできなかった。



