あの事件から三ヶ月ーー

あの日以来、アクたちからの襲撃を受けていない私たちはいつも通りの日常を送っていた。

朝には未来たちと一緒に学校に通って放課後には部活をして帰って来る。

お母さんとお父さんと一緒にご飯を食べながら楽しく会話をする。

寝る前になったら明日の授業に使う物の用意をする。

十時になったらベットに入り込んで目をつむって眠る。

そしてまた朝がやってくる。

そんな何気ない毎日を送っていた。

でもそんな何気ない毎日を送っていても、私たちがあの戦いで失ったのもを補うものは何もなかった。

私は気がつく度に愛斗の姿を探している。

ずっと隣に居てくれたはずの愛斗は私の隣には居ない。

愛斗たちは今でも行方不明だ。

この三ヶ月、色々な世界を探し回ったオルドからは同じ応えが返って来るだけだった。

「愛斗……」

ねえ……愛斗、あなたは今どこに居るの？

愛斗たちが居なくなってもう三ヶ月が経つんだよ？

季節だって春から夏へと変わっちゃったんだよ？

愛斗、私ね。

愛斗に話したいことたくさんあるんだよ。