fairy3 空の物語 中

「さすがだな。こんなに早く扉を見つけることができるなんて」

「たまたまさ。道に沿って歩いていたら直ぐ近くにあっただけ」

素っ気なく言った奇跡は後ろにある扉を見上げた。

「これが深淵に行ける扉なんだろ?」

『ああ。ここを通って行けば深淵に行くことが出来る』

オルドが扉に向かって鍵を向けた時だった。

『そう簡単にここを通すわけないだろ?』

「っ!」

直ぐ扉の近くで声が聞こえ奇跡は真紅の光を扉の方へとかざした。

扉には三人の人影が伸びていた。

まだ辺りが暗いせいで顔がはっきりと見えない。

「さっきまで誰も居ないはずだったのに……」

奇跡は三人を睨みつけた。

「あの人たちが扉を守っている者なの?」

そう疑問に思った時リヤンの声が聞こえてきた。

『違うわよ。本来ならここにハーティアが居るはず』

「ハーティアって?」

ハーティアと言う名前に首を傾げた時、リヤンは何も言わず真っ直ぐ前を向いた。