酷い頭痛が頭を襲う度に俺は思い出そうとすることを諦めた。
いくら考えたところでノイズによって邪魔されるからだ。
『こーらっ! いつまで寝ているのアガット?』
『っ!』
名前を呼ばれ目を覚ますとそこには見覚えのある顔が二つあった。
『……なんだ。イェーナとバーントか』
『ヴァニティ様が呼んでいるのに、呑気に寝ている場合じゃないでしょ?』
『……あぁ、そうか』
もうそんな時期なのか。
『ほら、行くぞ』
俺は体を起こし先に行く二人の背中を見つめた。
あれはただの夢だ。
たとえ昔の記憶がなくとも俺たちがすべきことはたった一つだ。
必ずこの手でシアンから“均衡の錠前”を奪う。
それだけだ。
『待ってろよ。シアン』
そう呟いた俺は何の色も持たない空を仰いだ。
いくら考えたところでノイズによって邪魔されるからだ。
『こーらっ! いつまで寝ているのアガット?』
『っ!』
名前を呼ばれ目を覚ますとそこには見覚えのある顔が二つあった。
『……なんだ。イェーナとバーントか』
『ヴァニティ様が呼んでいるのに、呑気に寝ている場合じゃないでしょ?』
『……あぁ、そうか』
もうそんな時期なのか。
『ほら、行くぞ』
俺は体を起こし先に行く二人の背中を見つめた。
あれはただの夢だ。
たとえ昔の記憶がなくとも俺たちがすべきことはたった一つだ。
必ずこの手でシアンから“均衡の錠前”を奪う。
それだけだ。
『待ってろよ。シアン』
そう呟いた俺は何の色も持たない空を仰いだ。



