その時、1回戦が終わった時点でサミイ国の関係者の部屋ではサトミ王女は来ていた。

そのサトミ王女は髪は水色で背は147センチくらいであろうか?遥より背が低い。そして、服はチャイナドレスを着ていた。

「どうですかサトミ様。1回戦が終わったところで用心棒にしてみたい人はおられますか?」

この側近の若き親衛隊隊長メルセデスはサトミ王女を心から敬愛している若者。元々は奴隷としてユニバ帝国で働かされていたのだが、サトミ王女の目に留まり救われた。それ以来、メルセデスはサトミ王女を命に描けて守ると誓った。

「えと・・・さっきの魔法使いのクルーンを倒した女の子とかが良いな。私と歳近そうだし仲良くなれそう・・・。あ、あともう一人仲良くなれそうな女の子いた・・・。」

オドオドした表情を見ての通り、サトミ王女は気が弱い。だからこそ不安に思い、側近のメルセデスは用心棒を必要と思いこの試験を提案した。

「サトミ様、用心棒を雇う試験ですから武の才能の方にも注目してください。」

とはいえ、用心棒にするにしても武だけではいけない。出来れば、この若い王女と仲良くやっていける、友達になれそうな者に用心棒をやらせたいとも思っている。

例えば先の和服の剣士や忍術を駆使してプロボクサーを倒した若いくノ一、元傭兵という美人女性騎士とかはサトミ様とも上手くやっていけるだろう。この3人は組み合わせ的にも準決勝まで残るし、残れば採用したいものだ。